恋愛映画を見ると女子力が上がる気がする。泣いて笑って励まされて、そんな映画の名シーンを実際に感じてみたくて、ヨーロッパをぐるりと、旅してみる。今回は、そんな新しい視点での旅をご紹介します!
TOP画像出典:www.flickr.com
【冷静と情熱の間】イタリア・フィレンツェ
~10年後フィレンツェのドゥオーモに登ってくれる?~
巨大なドームが特徴の大聖堂は、フィレンツェのシンボル的存在。繊細な装いと歴史を纏ったこの建築物は、赤と緑のイタリアカラーの大理石で美しく装飾されている。
ステンドグラスの美しい中央祭壇まで抜け、頭を上げると天井には、フレスコ画の「最後の審判」が目に入る。天国と地獄、どちらに行くか神の裁きを受ける場面は自分を見つめなおすことができる気がした。
狭く長い階段が続く。1417年、大建築家ブルネッレスキによって着工されたクーポラ(円屋根)から望むフィレンツェの街並みは、感動そのもの。
【マンマミーア】ギリシャ・エーゲ海
~たとえママが100人の男性と寝ても、私のママよ!~
ギリシャとトルコに囲まれた透明で爽快な青いエーゲ海。大小多くの島々が点在しており、エーゲとは古代ギリシャ語で波を意味する。
映画のロケ地として一番記憶に残っているのはサムとドナによる「ザ・ウィナー」のシーンに登場するアギオス・イオアニス教会ではないだろうか。地元ではマンマミーアチャーチと呼ばれているこの教会は、愛を誓うカップルたちに人気の観光スポットだ。
底抜けの明るさを分けてもらうことができるこの作品。ギリシャ・エーゲ海で、思う存分開放感を味わいたい。
【それでも恋するバルセロナ】スペイン・バルセロナ
~行動しないといずれ後悔するわ~
歴史に溢れ、サグラダファミリアやカサミラなど有名なガウディ建築物が街に立ち並ぶ。ピカソやミロの出身地でもあり、美術館は50近く存在する芸術的な街。
夜はカタルーニャ美術館前の大きな噴水で毎週末(1月を除く)に噴水ショーが行われ、クラシックやジャズ、ポップスが流れる。昼と夜とどちらの姿も堪能したい。
モンジュイック丘は、美術館やオリンピック競技場を一望できる隠れた観光スポット。ここでは是非バルセロナの美しい街並みを楽しみたい。また、カルターニャ広場駅を越えたところに古い水道があり、この水道の水を飲んだ人はまたバルセロナに戻るという言い伝えがあるとか。
【 アメリ 】 フランス・パリ
~君の骨はガラスでできているわけじゃない。君は人生にぶつかっても大丈夫だ。~
繊細でカラフルで、どこかリアリティのある世界観に魅了された人も多いのでは。
映画のメイン舞台パリ・モンマルトルは、パリで一番高い丘と言われている。当時ブドウ畑と風車がシンボルとされていたこの地域は、テルトル広場、サクレ・クール寺院、キャバレー・ラパン・アジル、ピカソらのアトリエなどが集まる、芸術の街だ。
なかでもアメリが働いていた「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」は、映画の中では様々な人との出会いや出来事が起こる最も有名になったスポット。お店の雰囲気を味わいながら、アメリが食べたクリームブリュレの香ばしさに身も心も包まれよう。
【ローマの休日】イタリア・ローマ
~私が生きている限り、ここでの思い出を大事にします~
ローマには幾つかスクーターのレンタル店が有るので、せっかくだったらVESPAに乗ってのロケ地巡りをしたいところ。
真実の口も有名だが、個人的にはアン王女を捜す追っ手に見つかり、川に飛び込み逃げた2人が急接近する場所となったサンタンジェロ城でロマンチックな気分に浸ってほしい。
芸術的な彫刻、歴史的な建造物、水音の心地良さに心を委ね、歩きたい街だ。