カーニバルはもともと西方の文化圏で見られ、街中に仮装した人々で賑わいパレードが行なわれたり、お菓子を投げたりする宗教的な行事でした。
現代ではその宗教的な背景はほとんど忘れられ、大勢の人たちが集まる楽しい祝祭になっています。
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ヴェネツィアのカーニバル(イタリア)
1162年、アクイレイアの総主教との抗争にヴェネツィアが勝利しました。
人々はこの勝利を祝い、サン・マルコ広場に集って踊り始めたことが、ヴェネツィア・カーニバルの由来と言われます。
18世紀に一度衰退していきましたが、長い空白期間を経て1979年にヴェネツィア・カーニバルは再開されました。
現在、ヴェネツィア・カーニバルは毎年2月頃に開催され、約300万人の人々が訪れています。カーニバル最後の週末に行われる仮面コンテストが、最も有名なイベントの一つとして知られています。
ヴィアレッジョのカーニバル(イタリア)
ヴェネツィア・カーニバルとは毎年ほぼ同じ時期に開催されるヴィアレッジョ・カーニバルは、メイン会場が海岸に沿う大通りに設置されています。
巨大で華やかな山車が回っており、少し日本のお祭りの様子にも似ています。山車のデザインは結構大胆で、中には政治家に対する諷刺や露骨な内容もあります。
リオデジャネイロのカーニバル(ブラジル)
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世界最大のカーニバルと言えるリオデジャネイロのカーニバルは、毎年四旬節の前に行われる祝祭です。
期間中は地元の地域住民たちが街頭で集まり、誰もが参加できる最大のお祭りとなっています。
派手な服装、情熱的な踊りと音楽、様々な行事も行われます。飛び入り自由なパレードは、リオデジャネイロのカーニバルの特徴です。
バンシュのカーニバル(ベルギー)
ユネスコの無形文化遺産にも登録されたこのカーニバルは、キリストの復活祭の46日前にあたる「灰の水曜日」の前の日曜日から、マルディ・グラの火曜日(カーニバルの最終日)までの3日間にわたって行われます。
このカーニバルは欧州で最も古いお祭りの一つとも言われています。
毎年大勢の観光客が訪れ、街の住民たちと一緒に賑わいます。
特徴は、すべてが手作りかつ自腹であること。衣装だけで日本円で70万円以上はかかるとか…